『生きているって素晴らしい!』
最近、実に感動的な一枚の写真を見つけました。これは、オーストラリアの消防隊員が、山火事にあったコアラに、ペットボトルの水を飲ませている一コマです。火の中を逃げ回って、ノドがカラカラなコアラを見付けた彼は、自分の飲み分を与えたのでしょうか。彼の眼差しがなんとも暖かいですね。座っているコアラの前足を握っている手の温もりが、なんとなく伝わってきて、私の手でそれが感じられるようです。水を受けるコアラも、人の子のように、愛情に甘え、応答しているではありませんか。悪びれずに、任せ切っているのです。
森林に火をつける者も、火事場に入り込んで物を盗むけしからん輩だっている世の中で、こんな光景に接してしまうと、『生きているって素晴らしい!』と感じてしまうのです。コアラの前足は、火傷を負っていたそうで、それを優しく握っているのですね。給水をしているのは、デヴィッド・ツリーさんというボランテア消防士です。三本のペットボトルの水を飲んだコアラは、順調に快復しているとのことです。