しののめ
今日は9月17日、「中秋節」も過ぎ、飛ぶ赤とんぼや空の色や吹く風に、秋の気配を感じさせられます。このブログの題名を変えてみました。「しののめ」とは「東雲」のことで、夜明け前の一時を言います。辞書には、『東の空がわずかに明るくなる頃。夜明け。あけぼの・・・ [古代、住居の明り取りの部分に篠竹を編んでいたが、その篠竹の目が明るくなる意から、という]・・・大辞林』とあります。篠竹の編み目から、朝の光を感 じるとは、昔の人の情緒の豊かさには驚かされます。商館や領事館、外国人が始めた語学学校や大学、彼らの住宅の廃屋の残る、「闽江(ming jiang)」の二股に分かれた中州の緑の濃い「仓山区(cang shan qu)」に住み始めて二ヶ月が過ぎました。
篠竹の網の目からではありませんが、その東雲のわずかな陽光を窓ガラス越しに感じて、わくわくした気持ちで一日が始めれたら、きっと仕合わせを実感できるに違いありません。泣いて落胆して過ごしても一日、楽しく喜んで笑って過ごしても一日、だったら、希望や夢や幻を胸いっぱいに膨らませて、今日の一日を生きてみたいと思うのです。名の知らない鳥が近くのカジュマルの樹にやって来て、毎朝、
『朝だよ!素晴らしい一日が始まるんだ、用意はいいかい?』
と言っているようです。数日前は台湾との間を台風が北上し、強い風と雨がありました。今朝は、初秋のたたずまいがして穏やかです。家内が、朝餉の用意をする音が台所からしています。
さあ、素晴らしい一日が始まりました!
(上の写真は、天津の我が家の窓から写した朝日、煙突は冬季の暖房のために石炭を燃やすための煙突です)
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