2008年7月4日金曜日

素晴らしい音信



 ほとんど毎日配信されてきて、楽しく読ませていただいている「ブログ」に、長年、中耳炎で苦しまれた方の体験記事がありました。この3月の終わりのことです。この方が10年ほど前に、仙台のある病院で、「鼓膜再生手術」をお受けになられて、まったく回復されたとのことでした。私もまた、小学校1年のときに、中耳炎にかかって以来、幾たびも耳漏や耳痛で苦しんできました。記事を読みますと、この方とまったく症状が同じだったのです。それでブログの主宰者にお尋ねしましたら、記事を書かれた方のメール・アドレスを知らせてくださいました。それで、早速、メールを送りましたら、丁寧なお返事があって、病院を紹介してくださったのです。即日、この病院にメールで症状や病歴を知らせしましたら、『・・・拝見しないと確約出来ませんが,手術による聴力改善の可能性は高いと思われます・・・帰国の際に、一度、当院を受診して下さい・・・その際に「既に、院長とメールで連絡済み」と係の者にお伝え下さい』と、院長からご返事を頂いたのです。

 中国に留学中でしたし、それなりのお金も必要でしたから、しばらく躊躇していましたが、5月の連休明けの7日に、意を決して日本に単身戻りました。その日のうちに病院に電話し、初診の予約を取り付け、翌日、東京から東北新幹線「はやて」に飛び乗って駆けつけ、受診したのです。『完治の可能性は高いでしょう!』とのことで、3週間後に手術をしてくださるとのことで、入院手続きを済ませました。本来なら23ヶ月待ちの状況でしたが、事情を汲んでくださって、特別なご配慮をしてくださったのです。他の患者さんには、申し訳ないことでしたが。67日に入院し、その日の夕方に、両耳の鼓膜再生の手術を1時間ほどで終えことができました。ご子息の副院長の執刀で、手際よく手術は終了したのです。34日を病室で過ごし、10日 に退院し、東京郊外の次兄宅に帰りました。翌週の水曜日に、術後の検診で仙台に参りましたら、経過良好とのことでした。『先生、今年の夏は泳いでいいで しょうか?しばらく泳いでいませんし、福州の海は実にきれいなのですが!』とお聞きしましたら、『うーん!・・・・ぎりぎりですね!』とおっしゃられたの で、『まあ、今年はあきらめます!』とお答えしましたら、息子先生がニコッとされておいででした。

 診察後、手術の記念に、青葉城址に登ってみました。春の日を浴びてそよ吹く風にきらきらと黄緑に輝き、『実に青葉がきれいで、清清しい!』と感じさせられること仕切りでした。きっと仙台城 主・伊達政宗の眼を楽しませたと同じ新緑に違いありません。人は変わり、時は流れても、自然は往時のままであることを感じさせられて、ほっとさせられた私 の傍らに、正宗公がおられるのではないかと錯覚するほどでした。

 そんなこんなの帰国を終えて、先週の金曜日、福州に戻りました。91歳になった母の誕生会にも出席でき、長男家族の2歳 の孫の誕生にも加えてもらったり、次男と彼のガールフレンドとも会えました。国外にいる娘たちには、メールで手術の前後の様子のやり取りをし、彼女たちの 激励が背後にあったのを、ひしと感じた次第です。今回、ことのほかインターネットの役割の大きさを知らされたのだと思います。「ブログ」も「メール」も、 正しく有益な「好情報」が、目にし耳にした者に「幸情報」となって伝えられたのですから、「福音(素晴らしい音信・グッドニュース)」であり、また私の発 信する情報が、どなたかのためになるのなら、さらに感謝なことになります。

 ネットの功罪の論議が沸騰していますが、今回、私の得た情報は、実に意味があって感謝なものであったわけです。私の愛読書に、「良い知らせを伝える者の足は山々の上にあって、なんと美しいことよ」とあります。「良い知らせ」でネットがあふれ、人々の心に、「平和」がもたらされることをひたすら願って!

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自己紹介

 次男に勧められて始めた「ブログ」ですが、2007年7月から1年間休刊しました。その間、他の「ブログ」を開設したのですが、2008年7月に、名前を変えて再開しました。  父として子どもたちに、爺として孫たちに、また母や兄弟や友人たちにも、何かを語り残したいと願って、続けています。