2008年7月26日土曜日

鰻、ドリアン、マンゴスチンの美味しさ!


  今日は七月の最後の土曜日です。予想最高気温35度、『鍋の中の餃子の様な!』福州です(明日は37度だそうです!)。今、昼食をすませました。何を食べたかと言いますと、三日遅れの「鰻の蒲焼」でした。24日が「土用の丑の日」で、日本人の七月の夏の定番・鰻を食する日でした。今年は、産地偽装の影響で、惨めで受難の鰻の話題で、ニュースは持ちきりでしたが、異国の地で、「日式鰻」が近くのスーパーで売っていたのです。国産でした。もちろん中国のですが。行ったり来たり、手に取っては置いてを繰り返して、ちょっとした贅沢を許していただいて、思い切って買ったのです。あいにく「山椒」はありませんでしたが、どんぶりに温かなご飯をよそって、お湯で温めた真空パックの鰻を取り出してのせました。まさに「うな丼」、タレの加減も遜色ありませんでした。

 去年の2月に、次男が天津にいた私たちを訪ねて来てくれて、町の日本料理店に連れ出してくれました。そこで食べさせてくれたとき以来の鰻の昧でした。売れない鰻屋に相談を持ちかけられた平賀源内が、『「今日は土用、鰻の日」と言うのぼりを、店頭に出したらどうですか!』と勧めます。それに従ったのが、商売繁盛となり、今日の隆盛を導いたと聞いております。広告のキャッチフレーズとしては大成功だったわけです。あのスーパーには、のぼりなど上げられてなく、冷凍ケースの中で静かに買ってもらうのを待っているだけでしたが。



 実は、今日の贅沢は、それだけではなかったのです。香りでしょうか、臭いでしょうか、それに負けて買ってしまった物があります。「ドリアン(榴蓮リュウ・リエン)」です。『この臭いがたまらない!』と言われています。嫌いの人には、『こんな臭いものがあるか!』と思うのだそうです。その臭さゆえに、シンガポールでは、公共バスやホテルには持ち込みが禁止になっています。ところが好きな人には、『なんと美味しい香りだろうか!』と、意見を2つに大別してしまう臭い・香りなのです。今頃、日本のスーパーでは、輸入品ですから、1つ5000円ほどするでしょうか。今日買ったのは、中身を取り出して小分けのパックされた物でした。値段は32元でしたから、500円ほどになるでしょうか。美味しかった。家内は、ほんの少し食べただけでした。ドリアン大好きな私は、これまで店頭に見つけては横目でにらんで、素通りしていたのですが、今日、その限界を超えて買ってしまいました。久々に舌鼓を打ちつつ満足させてもらいました。

 どうしてでしょうか。今日は、もう1つの贅沢をしてしまいました。鎖国令が解かれたような自由がやって来たからでしょうか。福州の暑さが極め付けだからでしょうか。それとも財布の紐が緩んでしまったからでしょうか。きっと週末の開放感が、「マンゴスチン(山竹シャン・ジュウ)」も買わせたのだと思います。禁欲主義者ではないのですが、長女は、『生活を楽しんでいないよ!』と言います。『もっと快適さや便利さを求めて生活を楽しんだらいいよ!』と言ってくれます。その娘の勧めと、『無駄をしないで生きよう!』との思いとが、いつもせめぎ合うのです。今日は、娘に押し切られた感じがいたします。この「マンゴスチン」は、《果物の女王》と言われるほど美味でして、王様の「ドリアン」と一緒に食べないと片手落ちだったわけです。

 なんだか美味しい一日を過ごしています。それでもセミの鳴き声がやかましいし、小鳥もさえずりと言うのではなく、『暑くてたまらないよ!』と文句を言っているのか、だみ声に聞こえてきます。お腹の満足した私は、生きている素晴らしさを、また味あわせてもらった週末です。夕食後のデザートは、残った「ドリアン」になるだろうと、舌なめずりをしている暑気の中にも食欲を忘れない私であります。

(写真は、http://www.cleonfoods.com/s_durian_nama.htmlHPからです。下の「芋虫」のような写真は、ドリアンから取り出した中身です!)

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自己紹介

 次男に勧められて始めた「ブログ」ですが、2007年7月から1年間休刊しました。その間、他の「ブログ」を開設したのですが、2008年7月に、名前を変えて再開しました。  父として子どもたちに、爺として孫たちに、また母や兄弟や友人たちにも、何かを語り残したいと願って、続けています。